• 香里ケ丘教会チャペルコンサート

    日本基督教団香里ケ丘教会は、なんと私が生まれた所のすぐそばにあります!今から〇年前、香里ケ丘団地に住んでいた両親の長女としてこの世に生を受けました。その団地の真ん前に教会はあるのです。幼稚園卒園以来、香里団地に来たことはなかったので、感慨ひとしおでした~。教会は、1959年に公団の管理事務所で礼拝を開始したのがルーツとのこと。私が生まれる前から教会があったのですね。現在の会堂は、ヴォーリズ建築でとても素敵なチャペルでした。

    当時、香里団地の近くには、2つの幼稚園がありました。ひとつはK幼稚園、もう一つは聖母女学院幼稚園です。おばあちゃんが、「ユリは聖母に入れなさい」と母に勧めて、お受験の準備を始めました。その助けをして下さったのが、小児科の女医さん保坂先生です。「黄色い折り紙で三角形を折りなさい」とか「このお花の中で、チューリップを持って来なさい」とか~そのおかげで、無事に合格しました!

    そして、聖母女学院幼稚園で、毎日、聖書やイエス様(イエズス様でしたが)のお話を聞くようになったのです。幼稚園でイエス様と出会ったことが、私の人生を大きく変えました。

    会堂いっぱいに集まって下さったお客様と心つないで賛美しました。懐かしい場所でのコンサートということで、母も参加してくれて~とても喜んでいました!コンサートの中に、手話の曲を入れてほしいとのリクエストで、久しぶりに「主我を愛す」を手話で賛美。牧師の渡辺先生とも一緒に歌って~会場は温かい雰囲気に包まれました!

    参加してくださった知人が、「今日の曲すべてが良かったですが、特に『遠き国や』は、自分にとって最も神の愛と希望を受ける曲であり、神の感動を与えられます」とメールをくださいました。聖歌397番「遠き国や」は、弟の葬儀で歌った曲なので…、とても励まされました(涙)。

    この生まれた地でのコンサートを通して、自分に与えられた使命である「イエス様の福音をお伝えすること」を改めて胸に刻み、また歩みを重ねていきたいと思わされています。温かくお迎え下さった渡辺先生、教会の皆様、本当にありがとうございました!

    翌日は、香里ケ丘愛児園でのコンサートです❣❣

  • 「しあわせ運べるように」歌い継ぐコンサート

    1月26日(日)松方ホールを会場に、「しあわせ運べるように」歌い継ぐコンサートが開催されました。「しあわせ運べるように」は、阪神大震災によって生まれた復興応援歌で、小学校の教師であった臼井真先生が作られた曲です。

    あの震災より30年。当時小学生だった生徒たちは大人になり、そのお子さんたちが歌い継いでおられます。また神戸から全国の被災地にも歌の輪が広がり、今や海外でも歌われています。震災30年という節目に、臼井先生とこの歌に感謝をこめてコンサートが行われ、私も歌い続けてきた者の一人として出演させて頂きました。

    コンサートで歌われた合唱団は、桂木小学校、西灘小学校卒業生の方々、親和大学そして東北の福島からも合唱団が来られました。また、山古志、能登半島からも映像で参加され、歌を届けて下さいました。合唱団以外でソロでの出演は私だけでしたので、プレッシャーもありましたが、私も震災と向き合って生きて来た者として舞台に立たせて頂きました。

    このコンサートは、神戸新聞の主催で、NHKと民放連が協力して行われています。震災というものを通して、いろんな壁が取り払われ、様々なつながりが生まれていくように感じました。

    「すてきな友達」「君は愛されるため生まれた」の後、「笑顔の向こうに」を、福島の合唱団、西灘小学校卒業生の方々と一緒に歌いました。この曲は、1歳半の翔君を震災で失った高井千珠さんが詩を書かれ、臼井先生が曲を付けられました。我が子を失った悲しみが素直な言葉で綴られていて、胸を打ちます。以前レコーディングした時より、今の方がもっと高井さんの想いが迫ってきました。客席で高井さん御一家が聴いてくださっていて、天国に届くように祈りながら歌いました。

    最後のフィナーレは、全員がステージに上がって「しあわせ運べるように」「見えない翼」を大合唱しました。客席の皆様も立ち上がって一緒に歌って、会場がひとつになりました!一列目の小さな子供さんまで、大きな声で歌っていました。臼井先生が作られる音楽のように、温かなコンサートでした。歌を通して、本当の「しあわせ」が届けられますように。。。心から祈り続けています。

  • 神戸大学献花式

    神戸大学では、毎年1月17日に大学慰霊碑の前で献花式を行って下さいます。今年は、30年の節目ということで、遺族や大学関係者、報道陣の数もかなり多く集まられました。比較的暖かい日で、母も京都から来て合流。1年に一度この時だけお会いするご遺族の方々と再会し、追悼の時を持ちました。

    最初に神戸大学学長がご挨拶されました。神戸大学では学生と教職員を含む39名が亡くなられました。その命を覚えて、ずっとこのような式をもってくださることは、遺族にとっては励まされることです。神戸大学の合唱団が、献歌もあり、例年とはまた違った追悼の時でした。

    一人ずつ花をもって前に進み、慰霊碑に花を手向けます。母と私はクリスチャンですので、天に祈りを捧げました。NHKの吉見さんが母のサポートをして下さいました。弟の下宿の大家さん、末吉さんご兄妹が母を車でお連れ下さいました。多くの支えがあって、献花式に参列できます。本当に感謝です。

    遺族の方々との集合写真です。遺族の皆様も、年々高齢化して少なくなってきていますが、このような追悼の時を続けて頂ければと願っています。遺族の皆様のお心に主の慰めがありますよう祈りました。

    献花式の後、ラジオ関西に移動して震災特番の最終編集です。いよいよ今夜、特番放送です!

  • 夙川聖書教会・震災30年祈念礼拝

    1月17日当日は、夜中2時半起床。午前3時半に夙川聖書教会の礼拝堂にてリハーサルを始めました。前日より準備して、教会のマンションに泊まらせて頂いたので、ゆっくり備えることができ感謝でした。夙川聖書教会の秦先生ファミリーはじめ教会の皆様はとてもフレンドリーで温かく、なんだか私も家族の一員になったような安らぎを覚えます。早朝でしたが、皆様の祈りに包まれて、平安のうちに本番を迎えることができました。

    早朝にも関わらず、会堂は多くの方々が集まってこられました。地域の方や初めて教会に来られた方もおられて、震災30年を祈りで迎えたいという想いの方もおられました。読売新聞や神戸新聞の記者の方も、祈念礼拝の最初からきちんと出席されていて、取材の気構えを感じました。(後方写真撮影されているのが記者の方)

    礼拝の最初に、聖歌隊が賛美を捧げました。5時46分の黙祷後、モリユリの追悼コンサートです。秦先生が作詞された賛美歌2曲、そして優秀賞をとられた詩「かなしめるひとのなぐさめに」など1時間にわたって賛美させて頂きました。不思議なほど平安に包まれ、主の臨在の中賛美させて頂きました。お一人お一人が震災の痛みを抱えておられ、そこに優しく主が触れて下さっているように感じました。

    夙川聖書教会は、震災後、毎年117早朝の礼拝を続けておられます。阪神淡路大震災30年の節目に、祈りが積まれたこの教会で賛美を捧げることができ、本当に励まされました。この日、ご取材頂いた記事が各紙に掲載されました。

    この日は、いよいよ夜に震災特番のオンエアがあります。まだ最終の編集作業が残っているので、午後はラジオ関西のスタジオです。その前に、神戸大学の献花式に出席します。夙川の皆様とのまたの再会を心より願いつつ、教会を出発しました。

    (写真:教会の皆様と、下:秦先生ファミリーと共に)

  • 神戸キリスト栄光教会メモリアル

    阪神淡路大震災の翌年から20年まで、毎年メモリアル大会を開催され、毎回歌わせて頂きました。20年のフィナーレ以降も、25年の時にはメモリアル礼拝、そして今回30年の節目にも「メモリアル30」としての礼拝にてコンサートをさせて頂きました。ある意味、私の原点の一つでもあるコンサートです。

    30年…、なんと長く、そして驚くほど早く流れた月日だったでしょうか。「長くて早い」、時間の不思議さを感じます。通常のコンサートとは、また違う重さを抱えての本番で、朝のリハーサル迄不安がありました。でもこの30年、どんな時も守り導いてくださった主の真実に立ち返ると、恐れがなくなりました。平安が満ちてきて賛美があふれました🎵

    この日のアンコールは、フラチーム「ウエルナ・リノ」の皆様と共に賛美しました。「すばらしい恵み」を賛美しながら、本当に大きな主の恵みに圧倒されました。素晴らしいコラボ、嬉しかったです💕

    菅原先生が前に立たれて、「しあわせ運べるように」のメロディが流れ出すと、涙腺崩壊。涙があふれて止まらなくなりました。30年の様々な想いがこみあげてきました。

    この日だけは…と、母が京都から来てくれました。「神戸大学の追悼式でも泣かないけれど、菅原先生の教会に来ると、涙があふれてくる。ここでは泣いて良いんだと、心が癒される」そう話していました。多くの方々が泣いていました。その人その人の30年があるのだと思います。

    このコンサートは、TV「ライフ・ライン」のカメラも入っていました。3月放送予定の番組の中で、ご覧いただくことができます。コンサート後、牧師室でのお食事会。心も体もほっとした時間でした。

    「次回は、40周年に」との菅原先生の言葉に笑顔、その時、菅原先生は90歳になられますが~、きっとまだお元気でメッセージをしておられるような気がします。またこの神戸の地で、共に賛美できる時を心より待ち望みつつ。

  • 阪神大震災30年特別番組

    1月17日で30年となる阪神淡路大震災。その当日に放送する「震災特番」のため、数か月前から準備を進めてきました。12月には神戸にある弟の下宿跡や神戸大学などで収録を行い、30年前の記憶をたどりました。悲しいだけでなく、かけがえのない大切な思い出をつなぐ時間となりました。

    神戸大学文書史料室では、1月31日まで亡くなった学生さん達を追悼するパネル展が開かれています。その場所に入ったとたん、なんともいえない厳粛な空気が流れていて、部屋全体が喪に服しているようでした。弟・渉の展示を見た途端、涙があふれました。

    そこに父の手記が書かれていました。初めて読む文章でした。父が天国から手紙を送ってくれたような気がして・・・泣きながら読んでいるところが収録されています。文章の内容は、特番の放送内でお聴きいただけます。文章は、神戸大学ニュースネット委員会が記録してくださったものです。

    弟を倒壊した下宿から掘り出してくださった大家さんの息子さんともお会いしました。息子さんのお話を通して初めて知った事実もあって驚きでした。震災に向き合って生きてきたつもりでしたが、30年間も知らなかったことがあるのですね。これも特番の放送の中で語ってくださっています。

    1月7日、準備してきた素材を基にスタジオ収録が行われました。祈りと緊張をもって臨みました。60分の番組内に収めないといけないので、時間との闘いでもありましたが、元NHKアナウンサーの住田功一さんと共に、30年の想いを込めて収録を行いました。

    放送は、1月17日(金)夜8時30分~9時30分の1時間番組です。切なる祈りを込めて臨んだ番組ですので、どうぞどうぞお聴きくださいませ。ラジオ関西AM558、FM91.1。放送終了後は、モリユリHPにて番組をお聴きいただけます。まだ今後も編集作業が続きますので、最善の番組が出来ますよう続いてお祈りくださいませ。